2026年8月のInstagram投稿を振り返りながら、北海道・岩内町での夏の暮らしをまとめます。
岩内町は、北海道の日本海側、後志地方にある町です。私はこの町へ移住し、8年目となります。
8月は、いわない怒涛まつりや花火、盆祭、まちなかの美術展示など、町の行事が続きました。その一方で、仕事のあとに岩内港へ寄ったり、近隣の町まで車を走らせたり、地域のお店で人と話したりする、いつもの日常もあります。
……と書くと、毎日きれいに予定を立てて動いている人のようですね。
実際は、夕陽を見ようと港へ行ったら雲に隠れていたり、暑さに負けてジェラートを食べたり、「今日はハムだけ食べて寝よう」と思っていたのに、声をかけてもらって食事へ出かけたり。わりと行き当たりばったりです(^^;)
観光の一日だけでは見えにくい、岩内町で生活する夏の感覚。海と山の近さ、地域の文化、人とのつながりを通して、2026年8月を振り返ります。
これから岩内町への移住を考える方には、自分の暮らしを想像する材料として。すでに移住した方には、地域との接点や周辺地域まで行動範囲を広げるヒントとして。そして岩内町で育った方には、町外から移り住んだ私の目に映る「いつもの景色」の価値として、読んでもらえたらうれしいです。
岩内町の夏を彩る祭りと地域イベント

8月前半は、岩内町の夏らしい行事が続きました。
いわない怒涛まつりの前日には、会場設営が進められていました。祭り当日、私は一般客として会場を訪れ、花火や会場の様子を楽しみました。
大きな花火が夜空に広がる華やかな時間。その前には、会場を準備する人たちの時間があります。町で暮らしていると、イベント当日だけでなく、その前後を支える人の姿も少しずつ見えてきます。
私は人混みがあまり得意ではないので、花火前の時間は混雑を避けて「おさんぽ夏祭り」へ。大きなお祭りを最後まで満喫するのもよし、少し離れた場所で自分のペースで楽しむのもよし。移住生活のブログなので、そこは格好をつけずに書いておきます(^^;)
怒涛まつりのあとも、宿花火や盆祭など、夏の催しが続きました。ビーチクリーンも、この夏の地域の動きの一つです。
私の8月の記録には、朝の「運上屋川等クリーン作戦」に参加した日もあります。その後、岩内町で行われた「NHKのど自慢」の生放送を観覧し、木田金次郎美術館、共和町の「共和かかし祭」へ。清掃活動、全国放送のイベント、美術館、近隣町のお祭りを一日で巡る、なかなか内容の濃い日になりました。
地域活動への関わり方や受け止め方は人それぞれです。すべてに参加する必要はありません。それでも、気になる行事へ一度足を運ぶと、町の雰囲気や人の動きが、観光で訪れたときとは少し違って見えることがあるかもしれません。
仕事のあとにも立ち寄れる岩内港と岩内岳

私のInstagramには、岩内港が何度も登場します。
晴れた日の青い海、夕陽に照らされた雲、風の強い日、雨上がりの空。期待して港へ向かったのに、日没の方角だけ雲に覆われている日もあります。
「また岩内港の写真ですか」と言われそうですが、はい、また岩内港です(笑)。同じ場所でも、空や海は毎回少しずつ違います。以前、岩内高校美術部の生徒さんと話しているときにも毎日の空の変化の話題になったことがあります。この地域に住んで若者には気づくのですね。そんな場所が、特別な旅行の予定を立てなくても、仕事や用事の帰りに立ち寄れる距離にある。それが私には大きな魅力だと感じます。
岩内町では、町なかから岩内岳やニセコ連峰を見ることができます。岩内岳は共和町側だけの山ではなく、岩内町側にも広がっています。岩内岳に位置するIWANAI RESORTをはじめ、岩内町の山側にはサンサンの湯やオートキャンプ場マリンビューがあります。港から山側へ向かうと、岩内町内だけでも海と山の距離の近さを体で感じられます。「海も山も車で10分のところにある」移住者さんが語る岩内町の魅力の一つです。
8月後半には、朝は快晴だったのに、午後から厚い雲が広がり、夜には稲妻で山の方角が何度も明るくなる日もありました。あんな光景は人生で初めてかもしれないです。生活によって見えるものも変わります。
海と山が近いことは、景色のよさだけではありません。天候の変化を身近に感じることにもつながります。移住を考えるときは、晴れた日の写真だけでなく、風や雨、冬の移動も含めて生活を想像することが大切です。
それでも、仕事を終えて少し遠回りし、港でひと息つく。岩内岳がきれいに見えれば、少し車を止めて眺める。そんな時間が普段の暮らしの中にあることを、私は岩内町の魅力だと感じています。
暑い町なかから、涼しい神仙沼周辺へ

北海道だから、夏はずっと涼しい——とは限りません。8月の岩内町には、暑い日もありました。
そんな日に少し車を走らせて向かったのが、共和町の神仙沼周辺です。私の当日の記録では、岩内町の町なかで約30℃、神仙沼周辺で20℃台前半の表示を確認した日がありました。別の夜には、神仙沼レストハウス付近で車載温度計が15℃を示していました。
いずれも私がその場で確認した表示で、公式の観測値や地域の平均気温ではありません。それでも、町なかと山側では、同じ日にも気温や天候の違いがあることを実感できます。
神仙沼レストハウスの「お月見ナイトオープン」では雲が多く、残念ながら月は見えませんでした。お月見なのに月が見えない。自然相手なので、こちらの予定どおりにはいきません(笑)。
その代わり、このとき限定の鍋焼きカレーうどんはしっかり完食。最後にはライスまでいただき、集まった皆さんと話しながら楽しい時間を過ごしました(^^)
岩内町内で海にも山にも足を運べるうえ、少し範囲を広げれば、共和町の神仙沼周辺も私にとって日常の行き先になります。町境だけで暮らしを区切らず、周辺地域も含めて動けることが、この地域で暮らす面白さの一つです。
ただし、こうした移動は車が中心です。近くに多様な景色があることと、自家用車なしで同じように動けることは別の話。移住を検討する方は、自分の運転環境や冬の移動も含めて考えておくと、生活のイメージが現実に近づきます。
「絵の町・岩内」で文化に触れる日常

8月は、岩内町の文化に触れる機会も多くありました。
「絵の町・岩内」まちなか美術館では、商店街の店舗を巡りながら、展示の設営や入れ替えを行いました。岩内絵画教室で学ぶ子どもや大人の作品が町なかに並びます。こうして町なかの店舗に作品を展示する現在の形の取り組みは、近年始まったものです。
木田金次郎美術館ではロビー展を観覧し、岩内町郷土館では、町の小中学校の歩みを紹介する企画展を通して地域の教育の歴史にも触れました。
大人と子どもが一緒にまちづくりを考える「わたしたちのまち・自分軸発見ワークショップ」に参加したことも、私の8月の記録に残っています。まじめな名前のワークショップですが、会場には子どもたちも楽しめる空気がありました。
月末には、絵画教室のつながりから美術関係のバスツアーに参加し、札幌市の北海道開拓の村へ。木田金次郎と関わりのある有島家住宅も見学しました。
「絵の町・岩内」という呼び方自体は、現在のまちなか展示が始まるより前から使われてきました。近年、町なかの展示などを通じて、この呼び方が町の中でも少しずつ身近になってきたように、私は感じています。
美術館の建物の中だけで文化が完結するのではなく、商店街、学校の歴史、町の人の作品、日々の交流へ広がっている。岩内町で育った方には見慣れてきた「絵の町」という言葉も、外から来た私には、町のあちこちに文化への入口があることとして映ります。これも都会では体験できなかったこの町ならではの魅力です。
移住したばかりで地域との接点を探している方にとっても、展示を見る、企画展へ行くといった参加の仕方なら、最初の一歩にしやすいかもしれません。
岩内町を拠点に広がる、後志の生活圏

岩内町での暮らしは、町内だけで完結するわけではありません。
ある日は、ニセコパノラマラインを通って蘭越町へ向かい、寿都町の磯谷高原まで足を延ばしました。蘭越町では、移住に関わる仕事をする知人と最近の動きについて情報交換。その後、岩内町へ戻ってから神恵内村のお祭りへ行き、最後は岩内町で夕食を食べました。
別の日には共和町の田園風景を眺め、仁木町まで夕食に出かけ、札幌市への日帰りバスツアーにも参加しました。
こうして書くと、なかなかの移動距離です。自分でも「今日はどこまで行くつもりだったんだ」と思います(笑)
とはいえ、北海道ではわりと普通のことです。
日常の移動は車が中心ですが、岩内町の中だけでも海と岩内岳の両方に足を運べます。さらに岩内町を拠点にすると、海沿いにも山側にも行き先が広がります。蘭越町、寿都町、神恵内村、共和町、ニセコ方面。それぞれに違う景色や食、人とのつながりがあります。
移住先を考えるときは、一つの町の中に何があるかだけでなく、買い物、通院、仕事、余暇のためにどこまで移動するのかも確認しておきたいところです。地図上の近さと、季節ごとの移動しやすさが同じとは限りません。
岩内町内で海と山の近さを感じられ、さらに日常的に隣町へも足を延ばせることは、町外から見ると、行き先を選べる暮らしの豊かさでもあります。
人とのつながりが、暮らしを少しずつ変えていく
移住したばかりの頃は、町で知っている人も多くありませんでした。
今では、お店やイベントで知人と会ったり、ドライブの途中で手を振ってもらったり、声をかけてもらって一緒に夕食を食べたりすることがあります。
8月には、世代や立場の異なる人が自己紹介や近況を話す交流の場にも参加しました。
大きな成果がすぐに見える活動ではないかもしれません。それでも、顔を合わせて話した経験があると、次に会ったときに声をかけやすくなります。知っている人が少しずつ増える。その積み重ねが、暮らしの安心感につながることもあるのではないかと考えています。
移住してきたばかりの頃は、地域と関わりたいと思っても、どこへ行けばよいのか、誰に話しかければよいのか分からないものです。
最初から大きな役割を引き受けなくても、お祭りや美術館を訪れる、お店で食事をする、興味のある清掃活動や交流会に参加してみる。自分に合う距離感で小さな接点を重ねることも、地域を知る一歩になります。
もちろん、人とのつながり方に正解はありません。積極的に参加する人もいれば、静かに暮らしたい人もいます。「地域へ入るなら何でも参加しなければ」と気負わなくて大丈夫です。私も人混みからは、わりと早めに離脱します(^^;)
岩内町だけですべてを満たそうとせず、共和町や蘭越町、神恵内村、寿都町などへ日常の行動範囲を広げると、出会える人や楽しみ方も増えていきます。これは、実際に移住してから分かったことの一つです。
北海道の田舎暮らしって生活圏がとても広いですよね。
町外から移り住んだから気づいた、岩内町の日常の価値

岩内町で生まれ育った方にとって、港や岩内岳、近隣の田園風景は、昔からそこにある見慣れた景色かもしれません。
都市部で暮らした経験のある私には、町なかから山が見え、仕事のあとに海へ寄り、少し車を走らせれば高原や田園風景に出会えることが、とても特徴的に感じられます。
地域のお店で交わす短い会話、祭りの準備をする人、毎朝花の手入れをする人、商店街に並ぶ作品。暮らしている人には当たり前に見えるものも、町外から来た人には、その地域らしさとして映ることがあります。
もちろん、岩内町での暮らしに不便さや課題がないわけではありません。車に頼る場面、季節による天候や移動の違い、必要なサービスへの距離など、移住前に確かめたいこともあります。
その現実も含めたうえで、外から来た人の目線が、地元の方にとって「これは岩内らしいことだったのか」と身近な価値を見直すきっかけになればうれしいです。
地元の方が知っている岩内町と、移住者の私が見つけた岩内町。その両方を持ち寄ることで、この町の姿はもっと立体的に伝えられるのではないかと思います。
北海道・岩内町で暮らした2026年8月を振り返って

8月の岩内町には、花火や祭りのような華やかな日がありました。
一方で、雨が長く続く日、雲に隠れて夕陽が見えない日、仕事のあとに短時間だけ港へ行く日もあります。
移住生活は、きれいな景色や特別なイベントだけでできているわけではありません。仕事をして、食事をして、近くをドライブし、地域の人と話す。ときには疲れて早めに帰る。夕食を簡単に済ませるつもりが、誘われて出かけ、競馬ゲームの話を続けてしまう日もあります(^^;)
そうした少しまとまりのない普通の日も含めて、その町での暮らしになります。
海と山が近く、少し車を走らせれば田園風景や高原へ行けること。文化活動や地域行事に触れられること。暮らしを続ける中で、声をかけ合える人が少しずつ増えていくこと。
2026年8月も、岩内町で暮らしているからこそ見える日々を重ねることができました。
Instagramでは、岩内町と近隣地域の日々の様子を継続して発信しています。観光情報だけでなく、その日の天気や食事、仕事のあとの景色、地域で出会った人や出来事も記録しています。
北海道や岩内町への移住を考えている方にとって、暮らしを想像する材料の一つになればうれしいです。できれば、季節を変えて何度か訪れ、自分に必要な移動やサービスも確かめてみてください。
すでに岩内町へ移住した方には、無理のない地域との関わり方を探すヒントとして。そして岩内町で生まれ育った方には、見慣れた日常を外からの目線でもう一度眺めるきっかけとして、この記事が役立てばうれしく思います。

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