岩内町郷土館で開催された「歴史散歩」のイベントに参加しました。
当時の様子を知る人が参加していて、歩きながら昔のお話しを聞けたり、岩内の景色を楽しんだりと楽しい時間になりましたが、様々な世代が交流できる機会になればいいのになぁとも感じました。

2022年第一回目歴史散歩の様子

2022年の歴史散歩第一回目は、5月29日(日)午前9時から開催されました。

スタートして5分間くらい現在開催中の企画展で展示されている「安原勤二氏スケッチブック」の開設を行い、そのあとは外に出ての歴史さんぽを行いまいした。
岩内高校美術教師として赴任した安原教諭は、山岸正巳氏などの画家を輩出しています。
岩内高校美術部の現在の活躍も、こういった歴史から始まっていると考えていいかもしれませんね。

過去の写真や絵から現在と当時の様子を比較する

歴史さんぽの道中では、過去の写真や絵を見ながら解説が行われました。
「昔の方がよかったね」などの声も聞かれました。
昔大きかった通りも今では目立たない路地になっているということも多々あります。
上の写真の場所、この先にはかつて女子小学校があり、今でも「女学校前通り」という呼び方が残っているそうです。

昔の様子を実際に見て知っている方が偶然参加されていて、お話をしてくださることも。当時の情景が頭に浮かびます。

道中の景色も楽しい

新緑に囲まれ、植物の勢いを感じることができる景色の中で散歩をするだけでも気持ちがいいです。

岩内神社で見かけはしたけれど、何かわからなかったもののルーツがわかったというのもよかったです。
染井吉野桜がここにあるのにも、過去に理由があるのです。

上の写真は横綱大鵬が子供のころ生活していた家。
私が生まれたころには引退している力士ですが、「昭和の大横綱」や「巨人、大鵬、卵焼き」ということばで私も知っています。
大鵬がこの家で生活していたということにも、理由があります。

若い人は歴史に興味がない?

歴史散歩に参加していて残念なのは、私よりも若い人がいなさそうなこと。
実際にはわかりませんが、20代くらいの方は明らかにいないでしょう。

年齢を重ねてくると、「若いころは興味なかったけど、今思うともっと勉強しておけばよかったと思う」という人は多いように感じます。
私は若いころから歴史を学ぶのが好きでしたが、こういうイベントごとには参加したことがありません。
人付き合いが苦手だったから、こういう場で知らない人たちに会うのが嫌だったのかもしれません。
そういう理由で参加する若い人がいないなら、なんとかできないものかと考えてしまいます…。

まとめ

岩内町郷土館で行われたイベント「歴史さんぽ」に参加しました。
イベント自体はとても楽しんだのですが、昔の様子を知る人たちの話を直接聞ける機会でもあるので、若い人たちももっと参加するイベントであればいいのにということを感じます。
自分の町に誇りを持てないのかって言ったって、知らなかったら愛着も何もないですよね。

「現在は過去の結果だから、過去を変えられない以上、現在を変えることはできない。でも未来は現在の行動で変えることができる」とはよく言われること。

未来を変える現在の行動って何なんでしょう。
一人のひとが人生の経験で学べることは少ないから、本で学ぶという人は多いでしょう。
その場合の「本」というのは結局のところ、過去の集積ではないですか。
自己啓発本にしたって、人類が何年も積み重ねてきた成功のセオリーみたいなものですよ。
突き詰めるとどの本も大して違うことは言っていません。

過去のことはどうでもいいので知ってもしょうがないという人もいますが、矛盾しています。
現在の行動のヒントは過去から学べることが多いと思うのですが…。