北海道北東北縄文遺跡群が世界文化遺産に登録されました。

北海道で登録されたのは6地点、このうち私がまだ見たことないのが洞爺湖町の入江高砂貝塚です。

この入江高砂貝塚は岩内町からそれほど遠くないんです。

今回入江高砂貝塚のある洞爺湖町に行ったことが岩内町との相違点を感じるきっかけにもなりました。

岩内町から約80キロ洞爺湖町入江高砂貝塚

入江高砂貝塚は北海道・北東北縄文遺跡群の一つで今月世界文化遺産に決まったばかりの場所です。

近距離にある入江貝塚と高砂貝塚をまとめて入江高砂貝塚と呼んでいるようですね。

岩内町からは80キロくらいで(直線距離だともっと短い)、札幌に行くよりも近いんです。

天気はよかったのですが暑すぎてゆっくり見ている気になれなかったです…。さらっと見ただけですが、それぞれの遺跡にパネルが設置されていてへ〜と思うような発見がありますよ。

竪穴式住居?

ガイダンス施設入江高砂貝塚館

入江貝塚と高砂貝塚の両貝塚の間にはガイダンス施設として入江高砂貝塚館があります。

入館料は150円ですが綺麗なできたばかりを思わせる施設。北海道・北東北縄文遺跡群が一つの遺跡だけでは意味がないことも少しわかった気がします。

なぜたくさんある中でこれらの遺跡だけが選ばれたの?という批判もあるようですが、個人的には「それなら選ばれるためにあなたの町は何をしたんですか?」って逆に聞いてみたい気もします。選ばれたからといって成功が約束されたわけではないし、やるもやらないも覚悟を決めるしかない、その町の覚悟しだいということでしょう。正直言ってこれだけのものを維持し続けるって大変だと思います。町の中でも意見がわかれるんじゃないでしょうか。

私がたくさん質問したのに受付の方には閉館時間間際までとても親切に対応して頂きました。感謝です。

岩内町と洞爺湖町は似ている?

これまで載せた写真を見て感じた人はいませんか?

山もあって海もある。高台には遺跡がある。

山の方から海に向かって車を走らせているときに、ニセコパノラマラインで共和町から岩内町に入るときのようだなって感じました。

とは言っても、洞爺湖町にそれほど行ったことはないので詳しいことはわかりませんが、岩内町とは雰囲気が違いますよね。海があって山があって港があっても違うんです。

この違いはなんだろう?と考えると、そこはやっぱり岩内町が鰊漁で栄えた町というところから生まれるものではないかと思うんです。鰊漁で栄えるにはそれに相応しい人たちも集まってくる。ちょっとした違いが町の成り立ちを変化させて全く違う町を作り出す。歴史の重みを感じました。

余談ですが地方は人不足資金不足かな…

全く世界遺産とは関係ない話題なのですが、今回地方都市の運営は大変なんだなと感じるところが何点かありました。

これは入江高砂貝塚だけのことではなくて、他のところにも言えるのですが、まず検索をかけて出てくる町の情報ページがSSL化(暗号化)されていない。別に個人情報送るわけではないのでいいといえばいいのですが、Googleからは「保護されていない通信」と表示されたり、検索表示順位を下げたりすることが発表されているのでもったいないですよね。そういうことに支配されるのも怖いことですが、現実問題そうなってしまっています。

さらに紹介ページがスマホ対応になっていない…。

私のこのブログは8割以上の人がスマホで見ています。それが今の時代なんです…。

批判しているわけではなく、本当にこういう新しいことに対応していくって大変なんですよね。だからこそ人材は貴重。人材育成にコストをかけることも大事。人を大切にできない組織は必要ないし、解体すべきというのが私の考えです。

最新情報を取り入れられるだけの人をたくさん雇えて、外注できるだけの豊富な資金があれば問題はないのでしょうが、北海道の色々な施設に行ってみるとギリギリで運営しているんだろうなと感じることがよくあります。

地方が衰退したら大都市で楽しめることも減ってしまわないですかね。地方から供給されるものもたくさんあるはずです。ジャガイモなくなったらフライドポテトもポテトチップも食べられませんね。

まとめ

世界文化遺産登録地洞爺湖町の入江高砂貝塚に行ってきました。

まだ目にしていない世界文化遺産を見るためだけにほかにどこも寄らずに行って帰ってきただけですが、思いを巡らすことがたくさんありました。

外の世界を見て経験を積むということは大切ですね。

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