岩内町郷土館秋のバスツアーが開催されました。
今回のバスツアーのテーマは、「下田豊松命名神仙沼散策と豊松ゆかりの地を巡る」。
下田豊松は、日本のボーイスカウトを世界のボーイスカウトの一員とする第一歩を築いたパイオニア。
無名の初代チーフスカウトとして知られています。
岩内町郷土館バスツアー行程表
岩内町郷土館バスツアーの行程は次の通りでした。
9:30 岩内町郷土館集合 開催中の企画展解説
10:30 神仙沼レストハウス着
11:30 神仙沼散策終了
12:00 神仙沼レストハウスで昼食後に出発
12:35~13:40 ニセコ高橋牧場ミルク工房
13:25~13:40 町営花園牧場 (旧本願寺農場跡地から現在までの歴史解説)
13:45~13:50 下田豊松の家
13:55~14:35 倶知安風土館
15:05 岩内町郷土館着
岩内町のたら丸号に乗って出発です。
町営花園牧場と豊松の家の正確な位置がグーグルマップ上でわからないので大体の移動場所になりますが、下の地図に記しておきます。
神仙沼を散策して神仙沼レストハウスで昼食
始めの目的地は神仙沼です。
ここがなぜ豊松ゆかりなのか?
答えは↓これです。
神仙沼を発見して命名したのが下田豊松の一行でした。
10月4日、神仙沼の紅葉はもう少しという感じでした・・・。
神仙沼散策から戻ってきてから、神仙沼レストハウスで昼食です。
10月の週末は、味覚フェアも開かれます。
ニセコ高橋牧場で休憩
昼食の後はデザート&買物タイム
私はソフトクリームにしましたが、アイスクリームやヨーグルトもありますし、そのほかのお店もあります。
美しい羊蹄山の風景を眺めれる場所ですね。
詳しくはニセコ高橋牧場のホームページで確認を↓
町営花園牧場と豊松の家見学
かつて本願寺農場として利用され、その後、下田豊松の意向でデンマーク農業を学んで戻ってきた安達勇、安達隆世の2青年が開墾をすることになった場所。
どうにもならなかった荒れ地をこのような豊かな土地生まれ変わらせることに成功しました。
現在は倶知安町の町営花園牧場として利用されています。
この後、豊松の家(現在は誰も住んでいない)を見学に行きました。
豊松の家の裏は現在新幹線開通のための工事中。
いずれ豊松の家も取り壊されることになるそうです。
倶知安風土館見学
最後の目的地は倶知安風土館でした。
何度も来ている場所ですが、今回は学芸員の方が色々と詳しく解説してくださったので、今まで知らなかったことをたくさん知ることができました。
尻別川を上空から見ることができるシステムも楽しかったです。
郷土館バスツアーのまとめ
帰路のバスの中でまとめのお話しが。
下田豊松は、日本初のアスパラガス栽培を成功させた下田喜久三の兄です。
実はこの兄弟の間には若くして亡くなった2人の兄弟がいました。
そのうちの一人、「成吉」に関する記事が、「感心なる少年」として残っています。
その記事のによると、成吉が死の前に両親を招き、在学中に諸先生方から一方ならぬ厚意を受けて中学まで入校することができたので、自分の死後は、貯金を学校に寄付して欲しいという遺言を残したそうです。
このとき成松は16歳。
この成吉の行いは、豊松や喜久三にも影響を与えているはず。
現に、下田豊松は「日本ボーイスカウト生みの親」とも言われるような行動を起こし、青少年の育成に尽力しました。
喜久三は、アスパラガスの栽培以外にも、栄養を学ぶ女子校を設立。当時このような施設は北海道初であり、喜久三は女子教育の先駆者とされています。
教育に力を注いだ兄弟のお話としてまとめられました。
楽しく学べる岩内町郷土館のバスツアーでした。
ちなみに岩内町郷土館では、企画展「ボーイスカウト日本連盟設立100年+1岩内少年団下田豊松の功績」が11月23日(木・祝)まで開催されています。
この企画展では、ボーイスカウト活動のみならず、様々な分野の発展に豊松が関わっていたことがわかるような内容になっています。
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