以前に、別な記事で岩内町地域おこし協力隊移住定住コーディネーターとして考えている事や個別の取組についての記事を書いていますが、今日現在までの状況をあらためてまとめてみたいと思います。

岩内町移住定住コーディネーターの現在の取組概略と今後の課題

移住定住コーディネーターの取組

現在の取組状況について

上の画像は岩内町移住定住コーディネーターの取組状況の概略です。
移住者の募集と移住者フォローを中心に活動しているということは以前の記事(⇒岩内町地域おこし協力隊移住定住コーディネーターとして考えている事)でも書いています。

私が岩内町に移住した当初、「町内で何が起きているのかわからない。移住者(町外から来た人)に対する案内が不親切」という印象を受けました。これは岩内町に限らず、私が車中泊をしながら8か月ほど北海道中を旅してまわったときにも、田舎町では同じように感じていました。
ネットで街情報がほとんどなかったのです。

そのような私の体験から、移住者フォローを優先したのが、活動のはじまりです。
私がすぐにできること、そして絶対に必要なこととして、岩内町移住ブログ(このブログ)を立ち上げて岩内町のネット情報を充実させていくことを始めました。
(2023年1年間でこのブログを見てくださった方の人数は約4万2千人です。2019年7月から2023年12月までにこのブログを見てくださった人数は約12万人です。)

幸い、岩内町は北海道の多くの田舎町とは違って、この地域の中心として多くの転勤者が訪れている町です。
町のいい評判は転勤で岩内町を去った後も口コミで広まるでしょう。もちろん悪い評判も・・・。

今後さらにインターネットを活用する人たちの割合が増してくれば、北海道の田舎町であっても、町の良い情報、悪い情報は全国に広まることでしょう。
個人が簡単に全国に情報を発信できるようになった時代です。
事実を隠して表面的によく見せたところで、真実はすぐにバレてしまってかえって悪影響になるでしょう。
形よりも実質が大事な時代です。

私は、転勤者を含む移住者のフォローを重視しています。
悪い町で、それが口コミで広まることは全く構いません(そうやって選ばれていくのが競争の社会なので)が、誤解があって間違った悪い情報が広まるのは避けなければいけないというのも転勤者を含む移住者のフォローを重視している理由の一つ。

町の人たちとかかわってみたら楽しいことがたくさんあるのに、そのきっかけがなく、つまらない場所だと思って引きこもる、あるいは、他の町に出かけて楽しんでいる人たちが多くいます。
そのことを「移住者インタビュー」を通じて知りました。

岩内町移住当初に感じたこのような出来事をもとに徐々に軌道修正し、上のような取組が作られました。

もちろん課題もまだまだあります。
現在考えている課題を上の画像で青線で囲っています。

岩内町生活をイメージするための移住体験(移住体験住宅と移住体験コース)

ほかの記事でも書いていますが、冬以外の岩内町は晴れの日が多く、美しい風景を見ることができる機会も多いです。雪のない地方から来た人にとっては、冬の強風も吹雪が意外と楽しい・・・。
さらに、海とニセコ連峰の風景というのも独特。
この風景だけでもこの土地に魅力を感じる人は多いでしょう。

商店など町内施設の方々も個性的で楽しい方が多いです。(岩内町で出会う方々はなぜか個性的な方が多い気がします(笑))

私もこの雰囲気をブログやInstagramで岩内町の雰囲気を感じてもらいたいと思って発信はしていますが、実際に来て体験してみないとこの雰囲気はわからないと思います。
そのため、他の町でも体験住宅を提供しているところはありますが、岩内町こそ移住体験できる機会が必要だと考えています。

以前、民間事業者の方と体験住宅と体験コースをセットで始めるために準備を進めていたのですが、残念ながら途中で住宅が利用できなくなって計画が止まってしまいました。

体験住宅でなくて構いませんが、岩内町は訪れてもらってこそ移住に繋がると思っているので、その機会を作れていないことが今の課題です。

先輩移住者インタビュー紹介記事

実際に移住した人はその後どう感じているの?
それがわかることが必要だと思います。
同じような境遇で同じように感じていて、移住を検討している人も多いと思います。
なるべく、「こういう人なら岩内町に移住して楽しく生活できますよ」という例を紹介していきたいです。
自分が岩内町に移住した後をイメージしてもらいたいです。

このブログの中で、移住者さんから聞いたお話しを紹介することがあります。
岩内町移住にあたって私のオンライン移住相談を申し込んでくださった、岩内ひまわり基金法律事務所の齋藤弁護士さんのコメント(⇒北海道移住を希望する方へ!オンライン移住相談始めました)も紹介しています。
でももっとたくさんの紹介が必要だなぁというのも感じています。時が経つにつれて状況は変化していくものでもあると思いますし。
「出てもいいよ」という方の情報もお待ちしています。Uターン者も大歓迎。

移住者コミュニティ

この記事の始めに書きました、私が岩内町に移住した時に「町内で何が起きているのかわからない。移住者(町外から来た人)に対する案内が不親切」と感じたこと。
これを解決するための一つとして、このブログを活用しています。
そのほかに、岩内町新規移住者LINE公式アカウントを作って、町のイベント情報の配信と私の連絡を移住者の方に直接届きやすくしています。移住した方が私と連絡を取りやすくなることにもつながります。
120人以上の方が登録してくださっていて、このブログでLINE公式アカウントのことを知って登録し、LINEから私にご連絡をくださる方も何人もいらっしゃいます。
これらはインターネット上の取組です。

そのほかに、実際に顔を合わせることができる移住者コミュニティ作りも必要だと考えています。
移住者同士で集まり、楽しい情報を共有する、その場に岩内町移住検討者も参加して、検討の参考にしてもらう。
私がいなくても、誰か特定の人がいなくても、移住者同士で協力し合って岩内町移住生活を楽しいものにしていく。

そういうための場として、移住者コミュニティ作りを考えています。

社会情勢の影響でスタートが遅れてしまいましたが、「移住者お話会」をその第一歩としています。
2022年の終わり頃から本格的に始めて、共和町や泊村の方も参加してくださっていて、先月までののべ参加人数は110人を超えました。
しかし、最近では参加者も減っており、当初考えていた「移住者コミュニティ」としての機能はまだ果たせていません。

岩内町移住定住コーディネーターの取組状況補足

岩内港新港東埠頭の美しい海

そのほかの岩内町地域おこし協力隊移住定住コーディネーターの取組について、まとめの内容を補足しておきます。

Instagramアカウント「iwaunai

インスタグラムiwaunai
Instagram@iwaunaiの2023年夏時期の投稿一覧画面

上の画像はInstagramアカウント「iwaunai」の投稿一覧画面の一部です。
8月頃に投稿した写真の一部です。
ちなみにこのアカウントでは、基本的に毎日の岩内町および近隣地域の写真を投稿しています(1枚目の写真は前日など過去写真を使うこともあります)ので、岩内町移住生活では頻繁にこのような美しい景色を見ることができるということです。

このInstagramアカウントの役割については、別な記事で(⇒岩内町内外をつなぐInstagramアカウント~@iwaunai~)で詳しく書いています。
フォロワー数を増やすのではなく、興味を持って見てくださっている方とつながることに重点を置いています。
それでも、フォローしてくださっている方は1,180アカウントで、1か月間に見て頂けているアカウント数は1万前後です。

移住者インタビュー

お一人、またはご夫婦でインタビューをお願いしています。
こちらは特に外部に発表するものではありませんが、内部で報告書を作っていて、改善が必要なことやもっと広く岩内町の魅力としてアピールしていくべきことを把握していくために活用しています。

そのほかに、このブログの中で移住者の声として紹介したり、情報が足りないと感じたものを記事作成するために活用しています。

一対一でお話しすることで、お互いに新しい気付きがあることも多いです。
始めに書いた、「誤解があって間違った情報が広まるのを防ぐ」ということにも役立っています。

オンライン移住相談&移住体験

オンライン移住相談とオンライン移住体験については、岩内町として、岩内町のホームページから受け付けています。「岩内町移住情報総合サイト」⇒https://www.town.iwanai.hokkaido.jp/ijyu/

私のブログから受け付けている「オンライン移住相談」は、私個人で行っているものです。
岩内町に限らず、北海道全体の移住についてのオンライン相談です。
オンライン移住相談はじめました【北海道】~北海道に興味のある方・岩内町に興味のある方向け~
または
北海道移住を希望する方へ!オンライン移住相談始めました

岩内町に移住したいという方でなくて全く構いませんし、岩内町に移住させようとして行っているわけでもありません。自分に合った場所に移住して欲しいと考えて行っています。合わない土地に移住してもその土地が嫌いになってしまうだけでしょう。

私個人のオンライン移住体験も受け付けています。
こちらは基本的に岩内町内ですが、色々なことができればいいなと考えています。

仕事の合間に・・・転勤者向け町の歴史紹介「岩案内(いわんない)」

岩案内郷土館案内メニュー

私の直接の活動ではありませんが、岩内町郷土館にお願いして4月~11月の開館中に、短時間で岩内町の紹介を聞ける転勤者向け岩内町の歴史紹介「岩案内(いわんない)」を実施して頂いています。

最近の移住者インタビューの中でも、「郷土館で町のことを知って楽しかった、建物の見方が変わった。興味を持ってみるようになった。」というご意見を頂いています。

是非活用してみてください。「岩案内(いわんない)」については下の記事で紹介しています。
岩内町へ移住(転勤)したら岩内町郷土館に行きましょう!岩案内(いわんない)がスタートします

まとめ

最後に繰り返しになりますが、それぞれの取組について説明したページへのリンクを貼っておきます。

オンライン移住相談
岩内町新規移住者LINE公式アカウント

岩内町移住Instagramアカウント「iwaunai」

移住者お話会

ブログ岩内町移住生活体験記(このブログ)
岩内町移住生活.com

私の地域おこし協力隊移住定住コーディネーターとしての任期は今年の6月までです。最長まで勤務したとしてもそこまでしか担当はできません。
それまでにどこまでできるかという考えと同時に、7月以降なくなってしまうかもしれない取組をこれからどこまで広げてよいものか・・・という複雑な思いもあります。

とはいえ、私が岩内町に移住したばかりの頃と比べると、かなりインターネット上の情報が充実して、個々の移住者の生活の充実も実現できていると感じるので、ちょうど役目を終える頃合いかもしれません。

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