11月の終わりから4月上旬頃まで冬期の休館をしている岩内町郷土館ですが、岩内町郷土館は岩内町を支えている重要な施設だと思っています。

休館中も様々な情報発信が行われていますよ。

「歩いて10分程度のところに立派な観光資源が8個もある」

まずは下の岩内町郷土館facebookの投稿を読んでもらいたいです。

facebookに登録していなくて読みにくいという場合は、リンク先の岩内町郷土館のブログを直接読んでみてください。

「歩いて10分程度のところに立派な観光資源が8個もある」

松平容保、 容大と聞いただけでも幕末好きの方々はざわめき立つのではないでしょうか。ここに書かれたような歴史が岩内にはあるのです。

この記事内容を読みながらそれぞれの場所を思い浮かべるとなるほどなぁと思うことが多いでし、何より岩内の歴史を知らない人には考えつかない、考えられたコースですよね。

岩内町郷土館の情報発信に冬期休館はない

↓岩内町郷土館のfacebookページ

https://www.facebook.com/iwanaityoukyoudokan/?ref=page_internal

冬期休館になって以降も岩内町のfacebookページで多くの情報を提供してくださっています。

↓野生ホップ発見の地、岩内町の情報もこのような形で映画に登場しているそうです。

何もない町ってなんでしょう?

北海道の色々な町の人たちとお話ししていると、「うちのまちには何もないから人が来ない」という意見を聞くことがあります。

他の小さな町にくらべたら遥かにたくさんのものがあると感じる岩内町でさえそういう話を聞くことがあります。

何もないまちとは??

10数年前に会議で海外に行ったときに、ビル群が並んだ近代的な街並みにすごいなぁと思ったことがありますが、正直言ってそれだけです。

街の成り立ちを知るとか地元の人たちと関わるということがないので、その一瞬の感動だけなんです。

観光客が行くようなショッピングモールには日本でも買えるようなメーカーばかり。

ビル群の近代的な街並みは素晴らしかったけど、それは世界を見れば他にだってあるでしょう。言ってしまえば他の地域だって発展すればいずれそうなるでしょう。日本もそう。それぞれの地域でビル群の並び方も違うとは思うけれど、1回見ればいいやって思いました。はっきり言うと別に見なくてもいい…。

あまり興味がわかなかったというのが正直なところです。

日本の東京もビル群があるという点では同じ、でも例えば浅草に行ったら、急に雰囲気が変わります。皇居に行ったらまた雰囲気が違います。ここはどういう場所?この堀はどうしてあるの?門があるけど?

京都や奈良あるいは鎌倉などに行ったらさらに違った雰囲気に。

ここはどうしてこうなったの?知りたくなる。

(海外の人から見るとさらに不思議だろうと思います。)

どうしてこうなったのか?

そう、そこにはその地域独自の歴史があるのです。

何もないところに急に金閣寺や五重塔は建ちませんよね。理由(原因)があってそこに建てられているんです。その理由こそが街の歴史です。

何もない町があるのなら、それは街の歴史を知らない、表現できていないだけではないですか?

まとめ

私の移住前、 3時間以上もかけて岩内町郷土館内をご案内くださり、私が岩内町に移住するきっかけのひとりだった坂井館長は昨年12月に永眠されました。岩内の江戸時代から残る道を観光コースにすると熱く語っておられた姿が今でも思い出されます。

(若い人たちが岩内を盛り上げる活動をしている上に)「ご年配の方がこんなに誇らしく語る岩内の町はきっとすごいまちなんだろう。一緒に参加してみたい」

そう思ったのが岩内への移住を決めたきっかけのひとつだっただけに、もう岩内にいる理由が半分なくなったとも思えるくらいショックが大きいです。

コースの詳細を坂井館長にご解説いただく事はもうかないませんが、春になったら街を歩いてまわってみたいと思います。

最後に、日ごろから岩内町の歴史を掘り下げて、冬期休館中も情報発信を続けている岩内町郷土館の活動に感謝の気持ちでいっぱいです。

関連記事