私は元MRなので、製薬業界の情報もたまにチェックしています。
ここ数年、外資系大手製薬会社で営業所の廃止が続いているんですよね。
これはどのような影響があるのか考えてみました。

製薬会社の営業所が廃止になっていく?

やっぱり外資系グローバル企業は動きが早いですよね。外資系の大手製薬会社で営業所全廃の動きが進んでいるようです。

それによってどのような変化が起きているのか?
正直、働いていたMRにとってはそれほどの大きな変化ではないのかも、と思います。
なぜなら外資系MRのほとんどがそもそも営業所に出勤していなかった可能性が高いからです(笑)
ペーパーレスも会社支給PCやiPadでの外出先でのデータベース検索、報告提出も、もう何年も前から行われています。

私も札幌市内担当の時は営業所に行くことが多かったですけど(それでも短時間でポイントで行っていただけ)、出張エリアを担当の時は、札幌にある営業所なんてほとんど行きませんでした。そもそも営業所にはスリースペースがあるだけでMR個人の席もないので、出勤しないこと前提になっていました。MRは普通一人一台営業車を提供されているので、営業所や病院に行けば駐車場代がかかります。全国2000人ほどのMRが毎日駐車場代で数千円使っていたら、それだけで年間数十億円の経費です。出勤でかかる経費は少しでも減らしたいでしょう。

日本の企業だと今でも、「出勤させないと何をしているかわからない」といって事務所に出勤させるのかもしれないですが、外資はあまりそういうことを考えていない気がします。(年齢など人によりますが)
それはたぶん結果が全てだから。

仕事を進めるプロセスを評価に加えるという評価体制は外資系にもあります。
でも結局、結果(売上)が出ていないプロセスは、「間違ったプロセスに無駄な時間を費やしただけでしょ?結果が出るようにやり直してね」と一蹴されるだけという場合が多いです。
結果から仕事の進め方が正しかったのかどうかを判断される。結果が出たからこそプロセスを評価してもらえるのです。
だから結果さえ出ていれば「出勤していないときでも適切な活動をしていた」と評価されるのです(笑)

外資系メーカーのこのような状況やコロナ禍で人との接触を減らすという変化を考えれば、営業所を全廃するというのは自然な流れかもしれません。

始めに「やっぱり外資系グローバル企業は動きが早い」と書きましたが、国内メーカーも遅れて追従すると思っています。
国内メーカーも同じ問題を抱える企業があるはずので、全廃はしないにしても似た動きをすることは十分にありえるでしょう。

営業所廃止は移住にも影響するのか?

私は移住に関わっているので、どうしてもこの点が気になってしまいます。
「営業所廃止で地方移住が増えるのか?」

始めったばかりのことなのでわからないことが多すぎますが、短期的には変化ないけれど、長期的には地方移住者も増えるかもしれないと思っています。

主に考えたのは次の2点から。
1、北海道にいるMRで札幌しか担当したことがないMRはほとんどいないから。
2、企業としても効率的な仕事を望んでいるから。

1、例として北海道に所属するMRで考える場合、札幌しか担当したことがないというMRは少数派だろうと思います。
地方担当をしたことがある人なら、地方での生活もいいものだ感じている人がいるかもしれませんよね。
そんな状況で札幌の営業所に出勤する必要がなくなったとなれば、札幌以外の場所に住むかもしれないです。
実際、私が道東を担当しているときにも、札幌ではなくて中標津に住みたいと言っているMRがいました。

2、担当エリアと居住地の距離が遠くて何時間もかかるようなら、担当エリア近くに住んでくれた方がいいと考える企業があるかもしれません。ただし、正直言って札幌居住を望む人は多いので、会社側からこれを言い出すと、とんでもない会社だという不満が高まる可能性はあります(笑)(企業が言い出しにくいからこそ、そういう企業に何らかの提案を持って行く団体が現れる可能性はあります)

細かい点を気にしていたら札幌以外に住むことで問題がいくつも出てくるかもしれませんが、そういう今までの常識はもう捨ててしまった方がいいでしょう。コロナ前後だけでもこんなに変ったんですから。
長期的にはMRも新しいスタイルでの仕事の仕方が進むだろうと思います。(MRという呼び方や仕事内容そのものが変化するかもしれませんし)

仮に私がMRをやっていて苫小牧担当だったとしたら、千歳や恵庭辺りに住むことを希望するかもしれません(笑)
後志を担当している人はどこを選ぶでしょうかね?

まとめ

今回はたまたま製薬業界の話題ですが、そのほかの業種でも似たような動きがあるのではないでしょうか。

社会が変化して、一つの場所に固執しないで自由に好きな場所に住むことができる人が増えてきたら、そのときこそまちの魅力が試されるだろうということを以前に書きました。

その時が少し近づいている気がしています。
「調べてみたら住む場所ないんです」「ここネット環境悪いんですね」「困っている移住者多そうですね」

いざというときに、移住希望者からこんなことを言われてしまったらもったいないですね。