北海道は冬のスキーシーズンが終わりにさしかかり、春を迎えています。
これからの季節、北海道の雄大な自然を体験するために道外から訪れるという方も増えてくるのではないでしょうか。
近年、北海道の「ニセコ」という名称が注目を集めていますが、ニセコ連峰に隣接する自治体は、ニセコ町、倶知安町、蘭越町、共和町、岩内町など、実は複数あるのです。
岩内町は夏のニセコ観光情報としてはあまり紹介されていないかもしれませんが、豊かな自然の風景を楽しめるエリア、これらの時期の絶好のドライブコースです。
ニセコ連峰と隣接する自治体
グーグルマップでニセコエリアを表示すると上のようになります。
地図上ニセコ町から岩内町に連なる山岳地帯がニセコ連峰と呼ばれる場所。
マップを見てわかる通り、岩内町、共和町、倶知安町、ニセコ町、蘭越町が隣接自治体となっています。
冬期間が終了すると、ニセコパノラマラインが開通し、山岳の丘陵地帯の中のドライブも楽しむことができるようになります。(2023年の開通予定は4月28日(金))
岩内町観光スポットの夏の風景を楽しむドライブコース
岩内町の観光スポットの夏の風景をいくつか紹介します。
岩内港の夕焼け
港からの眺め。日本海に沈む夕陽の景色は絶景です。
上の写真は岩内港新港東埠頭(旧フェリー埠頭)
岩内港新港東埠頭には、3メートル以上ありそうなアテナ像もあります。
関連記事日本夜景遺産の眺望・円山展望台
岩内町の円山展望台は、円山温泉エリアにあります。
岩内町と共和町の街並みと積丹半島のを見渡せる場所。
ここから見る夜景は、日本夜景遺産に認定されています。
時期によっては、日本海に浮かぶ、イカ釣り漁船の漁火(いさりび)を見ることもできます。
関連記事積丹半島を一望できる絶景も人気のオートキャンプ場マリンビュー
積丹半島と北海道の大自然や街並みを眺めることができる絶景が人気のキャンプ場。
道外からのリピーターもいるほどです。
日帰りキャンプもできすよ。
アウトドアとリフレッシュ!いわないパークゴルフ場といわない温泉
岩内町の円山エリアにはパークゴルフ場もあります。
日本海を望む絶景の中で楽しむパークゴルフはどうでしょう。
岩内町の円山エリアには「いわない温泉」があります。
天水由来・海水起源の2種類の泉質の温泉があることが特徴です。
全国の有名温泉にも負けないくらいの泉質を誇る温泉。
いわない温泉には、日帰り入浴施設も温泉旅館やホテルもありますよ。
いわない温泉については別記事で書きました↓
楽天トラベルで岩内町周辺の宿泊施設を検索
芸術鑑賞を楽しむ!木田金次郎美術館と荒井記念美術館
ドライブの途中に芸術鑑賞というのもいいですね。
岩内町の市街地エリアには木田金次郎美術館があります。
開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
観覧料:一般600円、高校生以下無料(団体、JAF、ぶんぶんクラブ、リピーター等割引あり)
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)
木田金次郎美術館では展示室4を利用したイベント展示が行われていることもあります。
この展示のみの観覧は無料。
屋上からの景色を楽しむこともできますよ。
岩内町の円山エリアには荒井記念美術館があります。
開館日(2023年)4月21日(金)~11月12日(日)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌火曜日)臨時休館日あり※
冬期休館 11月中旬~翌年4月中旬
開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
観覧料 大人1,000円
詳しくは荒井記念美術館サイトでご確認ください⇒https://iwanai-h.com/art/
ピカソの版画267点を所蔵していることで有名な美術館。
もちろんピカソの版画も素晴らしいのですが、2号館の「西村計雄美術館」と「生まれ出づる悩み」美術館の作品もかなりの見応え。
さらにこの美術館自体の造形美や館内からの眺望もこの美術館の魅力だと思います。
動物と触れ合う!ホーストラスト北海道
岩内町の円山エリアには、引退した競走馬の面倒をみているホーストラスト北海道があります。
ホーストラスト北海道が運営し、ホーストレッキングを楽しめるホースビレッジは2023年4月現在営業していませんが、ホーストラスト北海道の牧場では引退馬を近くで眺めることができますよ。
ホーストラスト北海道のホームページアドレス⇒https://www.horse-trust-hokkaido.org/
義経伝説の弁慶にまつわる奇岩も!雷電海岸を望む国道229号
自然の絶景を楽しめるドライブコースとして岩内町の雷電海岸を走る国道229号があります。
岩内町から蘭越方面へ国道229号を走行し、雷電トンネルを抜けてすぐ右手にあるのが風の駐車場。
この場所からは、ウエンドマリの絶壁を眺めることができます。
ウエンドマリの絶壁は、アイスクライミングの聖地ともいわれる場所。
さらに国道229号を進み、弁慶トンネルを越えてすぐ左には、弁慶の薪積岩をみることができます。
弁慶が切った、暖をとるために積んだ薪が化石化したといわれているそうです。
参考記事さらに進み、カスペトンネルを出てすぐの右手には、有島武郎文学碑があります。
駐車できるスペースはそれほどないので注意が必要。
蘭越方面へ歩いて行くと、階段で海岸まで下りることができます。
でも、有島武郎文学碑の場所からの方が、手間なく綺麗に撮影できるかもしれません。
海岸へ下りる階段あたりから撮影すると上のような見え方になります。
229号を少し先に行った左手、かつて雷電温泉があったエリアに雷電温泉駐車場があります。
この場所の方が、海岸へ下りやすいですが、有島武郎文学碑の場所まで歩くのは少し遠いです。
岩内町での食事はお寿司屋さんも
岩内町飲食店もあります。
港町らしく、お寿司屋さんもたくさんありますよ。
岩内町地域おこし協力隊を卒業した本間さんが作成した寿司マップがあるので、岩内町観光ポータルサイトからダウンロードしてください↓
共和町の夏の風景を楽しめるドライブコース
夏の共和町のおすすめは、田んぼの風景と神仙沼です。
共和町の田んぼのある風景
田んぼに水が入ると、風景がガラッと変化します。
田んぼと空が織りなす風景は様々な変化を見せます。
国道やニセコパノラマラインを離れて農道に入ると、様々な風景を楽しめますが、道が複雑なので私はよく迷ってしまいます。
ニセコパノラマライン道道66号へ!「神、仙人の住みたまうところ」神仙沼
神仙沼も人気の観光スポットです。
とても幻想的な雰囲気の場所で、沼の名称もこの雰囲気から名付けられたものでしょう。
神仙沼レストハウスのある駐車場は、繁忙シーズンの休日には駐車待ちの渋滞ができるほど。
個人的印象としては、雲の多い日が多いですが、季節だけではなく天気によっても様々な景色を見ることができる場所です。
駐車場から神仙沼までは、片道歩いて20分~30分くらい。
神仙沼レストハウスでは飲食もできます。※2023年の神仙沼レストハウスオープンは5月27日(土)の予定
2022年5月28日の神仙沼レストハウスプレオープン時にいったときの私のInstagramの投稿↓
この投稿をInstagramで見る
道の駅いわないから神仙沼レストハウスまでの道のり
岩内町と共和町の距離感の参考に、道の駅いわないから神仙沼レストハウスまでの地図を掲載しておきます。
ヨーロッパで認められた色彩豊かな絵画が共和町に!西村計雄記念美術館
岩内町だけではなく、共和町内にも美術館があります。
この美術館の名称は「西村計雄記念美術館」。
岩内町の荒井記念美術館の2号館にも西村計雄作品を展示した「西村計雄美術館」があるので、間違えないように注意が必要です。
住所 北海道岩内郡共和町南幌似143-2
開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/28~1/2)
入館料 一般500円、高校生200円、小中学生100円※JAF会員割引あり
西村計雄記念美術館のホームページ⇒http://www.musee-nishimura.jp/
岩内町には2つの美術館、共和町にも美術館。
ニセコエリアを管内にもつ後志(しりべし)は、複数の美術館があり、この美術館を結んだルートを「しりべしミュージアムロード」と呼びます。
しりべしミュージアムロードについては別な記事に書きました。
積丹半島観光モデルコースに出てこない穴場についても別な記事で書いていますので参考になれば嬉しいです。
ノスタルジックな雰囲気を・・・かかし古里館
西村計雄記念美術館の近くに、かかし古里館があります。
かつての学校を再利用していることもあり、昔の雰囲気を楽しめます。
この施設単独で行ってもいいですが、西村計雄記念美術館を観覧していれば、優待券で入館できます。
歴史を紹介する新しい雰囲気の棟も。
関連記事まとめ
近年ニセコエリアの活況が話題になっています。
「ニセコ」という言葉は日本語ではあまりなじみのないことばですが、ニセコ連峰に隣接する町は5つあります。
それぞれに特徴をもつ町で「ニセコ」の楽しみ方は様々。
もしかすると、ニセコ観光モデルコースの中であまり知られていないかもしれませんが、海と山を持つ岩内町も共和町も絶景のドライブコース。訪れてみると楽しみが広がりますよ。