岩内町で生活していると鰊漁で栄えた町という言葉をよく聞きますが、現代人が想像する栄えた町というのはどうしても大都市のイメージです。

鰊漁では実際どれくらいの収入があったのでしょうか?

泊村の鰊御殿とまりで具体的な金額の資料を見る機会があったのですが、鰊漁の利益は想像を超える金額でした。

2日間で1,000石獲れた利益はいくら?北海道が鰊漁で繁栄した理由

鰊御殿とまりの資料展示室には、鰊漁についての資料が展示されています。

その資料によると、 武井家の「漁業日誌」に 明治29年に2日間で千石の水揚げがあったことが記されています。

そして当時の職業の月給をもとに、現在の物価に換算した金額も示されているんです!

それによると

1,000石の金額は

約5億円!(経費を引いた純利益)

武井家は明治29年に2日間で5億円(現在の価値で)の利益があったことが記されています。

これについて詳しくは鰊御殿とまりの石蔵に「1,000石って、どのくらい?」という資料があるので確認してみてください。

鰊漁な行われるのは3月下旬から5月頃までだったので、その期間に1年分の利益を得なければいけませんが、5億円もあればそれだけで1年間の生活には十分な額ですね。

仮にこの2日間だけしかニシンが獲れなかったとしても、十分にすごい!

人が集まってそういう町が栄えるというのは当然かもしれません。

鰊漁と千石場所

北海道の日本海側には千石場所といわれた地域がいくつかありました。

それはまさに1,000石の鰊が獲れるような場所だから名付けられているそうです。

泊村や岩内町もそのひとつ。

短期間に5億円の利益がうまれる漁場が北海道にはいくつもあったんですね。

岩内町郷土館にある漁業家富豪番付と鰊漁の資料

↑岩内町郷土館に展示されている漁業家番付です。

岩内町郷土館にももちろん鰊漁の資料があります。

利益の話題といえばこれです。漁業家番付には、関脇に鰊御殿とまりの武井家、横綱に岩内町の梅澤家の名前もありますね。

下は鰊建網の模型です。

この模型をみると鰊漁(建網)の方法がよくわかります。

そのほかの鰊漁の資料。

鰊御殿とまりの石蔵

始めに紹介した資料が展示されているのは泊村の鰊御殿とまりです。

旧川村家番屋と旧武井邸客殿で構成されています。

上の写真は旧武井邸客殿にある石蔵です。

石蔵は高価な家財道具類や帳簿書類などを保管する蔵として使われていたそうで、見ての通りとても頑丈なつくりでした。

↑石蔵の2階展示資料。

石蔵の資料だけでも十分な見ごたえがあります。

1階には「1,000石って、どのくらい?」の資料があるので確認してみてください。

鰊御殿とまりと岩内町郷土館のアクセス情報

鰊御殿とまりの営業情報
開館時間
9:30~16:30(入館は16:00まで)

休館日
毎週月曜日(月曜日が祝日のときはその翌日。7・8・9月は休まずに開館)
11月下旬~4月中旬

観覧料
大人(高校生以上)300円
子供(小中学生)100円

岩内町郷土館

住所:岩内郡岩内町字清住5-3
開館時間:午前9時~午後5時
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
冬期間11月28日~翌年3月31日頃までは休館。
観覧料:※2020年4月以降変更になりました
一般(岩内町住民) 100円
一般(上記以外) 300円
学生および生徒 高校生・小中学生無料

まとめ

鰊で栄えた町といわれてもなかなかイメージがつきませんが、「2日間で5億円稼ぎました」といわれるとさすがにすごい金額ですね。

その利益で建てられた鰊御殿は泊村の鰊御殿とまりで体験することができますし、鰊漁の歴史は岩内町郷土館の資料や模型もとてもわかりやすいです。

関連記事