岩内町に長く住んでいる方々と話をしていると、話がかみ合わないことがたまにあります。
なぜそんなに不思議な顔をするのだろう?
始めはわからなかったのですが、最近は生活してきた環境の違いなのかもしれないと感じています。
規制されるのが前提の都市部と規制されないのが前提の地方
移住者の方々とお話をしていると、「○○ができる場所が欲しい」、「△△ができる公園が欲しい」、という意見を聞くことがあります。
これを元々岩内町に住んでいる人に尋ねると、「好きにやればいいんじゃないの?」と言われてしまうのです^^;
そうなんですよね。別に岩内町では規制されていないんです。
「規制されていないんだから好きにやればいいのに」と思われてしまうんです。
これが都市部で生活している人と地方で生活している人との感覚の違いなのかもしれないと最近感じています。
都市部の生活をしていると、あれもこれも規制されていることが多いです。
いくつもの細かいルールが掲示されていて、それに従わなければいけない。
法律やルールというのは、誰かの権利を侵害しないために作られるものなので、人が多くなればなるほどルールが多くなるのは仕方ないです。
ところが、地方の生活は違います。
人の権利がぶつかり合うことが都市部に比べて少ないので、都市部ほど細かいルールは決められていません。
「他人に迷惑をかけない範囲で自由にやればいい」のです。
都市部からの移住者はこの違いに戸惑ってしまうのではないでしょうか。
決められたルールがあるはずと思っているので、確認したくなるのです。
地方の人にとっては「面倒なルールがなくて生活しやすい土地でしょ?」
と思われるのでしょうが、都市部から来た人にとっては逆に不安なのです。
自分の経験上もあった都市部と地方の感覚の違いを感じる体験
都市部と地方の感覚の違いは私の経験上でも思い当たることがあります。
例えばどこかへ行ったときに必ず駐車場を探します。
それは、「駐車場という場所があるもの」という前提で考えているからです。
都市部では駐車場でないところに車を停めていたら大変なことになってしまいます。
でも地方の地元の人からすると、「どこでも停めればいいでしょ」という考えなのです。
だから「駐車場」という案内板も作りません。
地元の人にとっては「 ルールないんだから案内板なんかいらないでしょ? どこでも好きに停められて生活しやすいでしょ?」
そういう感覚なのかもしれません。
でも私を含めて都市部から来た人の中には、決まりを教えくれないなんて「案内の悪い町だな~」と感じる人もいるのです。
本当はそもそも決まりがないんですけどね。
都市部と地方では生活環境の違いから生じる意識のズレがありそうです。
まとめ
都市部と地方、どちらの感覚が良い悪いというものではありません。
地方は緩いルールの中で堅苦しくない生活ができるというのも魅力のひとつでしょう。
でも感覚の違いがあることを意識していないと、お互いの考えていることを理解し合えないということが起きてしまいます。
相手の立場にたってものごとを想定することはとても難しいのですが、
どのような町なら移住者が生活しやすい町といえるのか?移住希望者から人気の町になれるのか?
ということを考えるときにも重要な視点になりそうですね。
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