私は東京出身で、29歳まで東京暮らし。北海道に移住して北海道生活ももうすぐ20年。
札幌生活は14年ほどですが、このうち7年近く、出張のため札幌以外の地方でホテル暮らしをしています。
岩内町での生活は4年間。
都会生活も田舎暮らしも長く、都会から田舎へ移住、田舎から都会へ移住というどちらの人の気持ちもなんとなくわかります。ネット上にもたくさんある、「田舎暮らしはデメリットしかない」という記事に対しても「確かに」と思う気持ちがあります。
それについてちょっと書いてみたいです。
「田舎暮らしはデメリットしかない」は間違いだと思う
まず言っておきたいことは、「田舎暮らしはデメリットしかない」という意見は間違いだと思います。
テストの〇×問題の推測のようですか、「しかない」というのはおかしいですよね(笑)
私自身が田舎暮らしをしてみて、デメリットはたくさんあると思っています。
私が若かったらもっともっとたくさんデメリットを感じているかもしれません。でも「しなかい」は間違い(笑)
私の場合は、ただの「田舎暮らし」ではなくて、「北海道の田舎暮らし」なので、全国的な田舎暮らし環境とは少し違いがあるのかもしれませんが。
都会から田舎への移住と田舎から都会への移住で田舎暮らしの感じ方は違う
「田舎暮らしにデメリットしかない」ということを考えるとき、都会から田舎へ移住した場合と、田舎から都会へ移住した場合とでは、田舎暮らしについて感じ方が違うのではないかと思います。
たとえば、田舎暮らしのメリット「自然が多い」という点について、田舎で生まれ育った人たちは、「自然なんて当たり前にありすぎて」とか、「すぐ飽きる」といった反論を持つでしょう。
他方、都会で生まれ育った人にとっては、上のような「ビル群」の方が、当たり前すぎてすぐ飽きるのです。
もちろん、どちらの場合も全員がそうだというわけではありませんが、そういう傾向があると私は感じています。
田舎で生まれ育った人にとっては、都会に出たことで、今までの不満が解決されて、さらに新しい想像もしなかった世界が広がります。だから、都会生活のすばらしさと田舎暮らしのデメリットばかりが目に付くということもあるでしょう。
他方、都会で生まれ育った人にとってはその逆の感じ方をするのです。
田舎暮らしのデメリットはたくさんある
先に書いたような前提は置いておいて、田舎暮らしに様々なデメリットがあるのは事実です。
・選択肢がない・仕事がない・給料が低い・物価が高い・人との距離の近さが面倒・遊ぶ場がない・サービスが悪い・店の接客が悪い・虫が巨大で多い
よく言われるこれらのことは、事実だと私も感じます。
ただ、デメリットもメリットもそうなのですが、そのようなことがあったとしても、「自分にとってどうなのか」ということを見極めるのが大事だと思います。
自分に関係ないことがいくらあっても意味がないですから。
一日中部屋の中でゲームをやっているのが好きな人にとって、遊び場がいくらあっても意味がありません。
移住者インタビューの中で私が聞き取った意見の中には、「都会生活の人込みで心が荒んでしまったので、田舎暮らしがいい」というものもあります。
デメリットがたくさんあっても、人によってはもっと重要なメリットもあります。
まとめ
「田舎暮らしにはデメリットしかない」というネット上に広まるうわさについて、田舎暮らしのデメリットはたくさんあると思いますが、デメリットしかないということではありません。
田舎暮らしに重要なメリットを感じる人にとって、デメリットを補ってしまえば、田舎はかなり魅力のある場所になると思うのですが、うまくいかないものですね。
