東京などの都会から岩内町を訪れる人の中に、岩内町をとても気に入っている方々がいます。
そういう方々の話を聞いていて、微妙なバランスにあるなと感じることがありました。
どういうことが書いておきたいと思います。

東京から来て岩内町が好きという人たちの意見から考える岩内町の特徴

東京から来て岩内町が好きだと言っている方の意見を伺っていると、「自然が多い」、「人が温かい」という意見を聞くことが多いです。
確かに私もそれを感じているし、50代以降くらいの人たちからすると、岩内町は昔の東京を思い出すような雰囲気があるということを別な記事で書いたこともあります。↓

こういう特徴がなぜ岩内町にあるのか?
最近それを考える機会がありました。

人が温かいというのは良い面だがそれは反面・・・

東京から来た人たちが、岩内町で「人が温かい」と感じるということは、逆に、東京はそうではないということですよね?
29歳まで東京で生活していた私の個人的な印象では、東京の人が冷たいということはないと思いますが、岩内の方がより温かさを感じるということなのでしょう。

ところで、この「温かさ」というものをなぜ岩内町でより感じるのか?岩内町は人の温かさを育む何かがあるのか?
そんなことを疑問に思っていたのですが、もしかすると・・・という仮説を最近考えました。

「東京の人が冷たいということはない」と言いましたが、これは私の個人的、印象です。
東京の人が冷たいというイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。
なぜそういうイメージを持たれるのか?

これは特定の場合に冷たい人がいることが原因なのではと思うのです。
その特定の場合とは?

それは、競い合う場ではないかと思います。
競合会社との競争で、社内の出世競争で、
そんな場面で非情なことが起きるので東京の人は冷たいというイメージを持たれるのではないでしょうか?
近所付き合いに関しては都会ではどこも同じようなものでしょう。

私の知る限りですが、これは札幌と東京や大阪とでは全然レベルが違います。
私が聞いている例では、やっぱり東京と大阪では陰湿度合いが高いというか・・・笑

人間のできること、能力なんてそんなに違いがありません。
だから、ある程度高いレベルまでいくと、それ以上に高みを目指すのではなくて、
競争相手の足を引っ張って貶めることで、自分を高く見せようとします。
残念ながらそれが厳しい競争の場での現実。
まさにそれが極端に、テレビドラマで見るようなレベルで行われる場が、私の知る限り(あくまでも私の知る限り)では、東京や大阪。
そういう場面を目の当たりにしているのが東京や大阪で競争をしている人たち。

東京の人にとって岩内の人が温かく感じるのは、これが理由ではないかと思います。
つまり、
岩内町では足を引っ張るような場面に遭遇することがない。(競争を起こさないための引っ張りはあるかもしれませんが)

さらにいうと、一部の業界は違うのかもしれませんが、全体としては競争がないから、足を引っ張る必要もない。
足を引っ張るようなことを考える必要がないから、そういうことに気持ちを傾ける人もいないし、町全体に緊張感を感じる雰囲気もない。

東京から来た人たちにとって、この町の雰囲気が居心地の良さを感じる理由ではないでしょうか。
だとすると、それは良いことなのか悪いことなのか私にはわからなくなります。

競争が必要という考えと競争がないからこそ居心地が良いという考え方

岩内町には競争がないのがよくないという意見を聞くことがあります。
私も同じことを感じることがあるし、もっと全国との競争を意識すべきだと思っています。
移住者募集なんて、まさに全国1,700以上の自治体との競争ですし。

でも、先ほど書いたように、競争が激しくなればなるほど、陰湿な足の引っ張り合いが起きるし、競争がないからこそ居心地の良い雰囲気が生まれるということだとしたら、競争がないのとあるのとどちらがいいことなのか・・・。

まとめ

東京の人が岩内町を気に入っている、あるいは好きだと感じる理由について、最近考えた仮説を書いてみました。

この仮説が正しいとすると、悩ましい問題ですね(^^;

私はそれでも、ある程度の競争があった方がいいと思いますが…。