あるお店の方から北海道岩内町移住促進冊子について質問を頂きました。
その件でお客様のことから岩内町のこと、移住者のことまで話が及んだのですが、本当によく地域のことを考えている方だなぁと思って感動しました。こういう方が多くいる地域って魅力的だなと感じたんです。
住んだこともないのに移住先を選ぶって悩むと思いますが、移住先を検討するために、町の今と将来を推測するためのひとつの参考情報になれば…ということでまとまりのない文章ですが書いておきます。

岩内町の仕事情報を掲載した北海道岩内町移住促進冊子

↓岩内町公式インスタグラムアカウント


北海道岩内町移住促進冊子を知らないという方もいると思いますが、↑岩内町の公式instagram(@hokkaido_iwanai )の中でも紹介されているこの冊子です。
@hokkaido_iwanai 岩内町のニュースに加えて、歴史や美味しい食べ物情報などもあるのでぜひフォローしてください(^^))

岩内町の仕事情報を中心とした冊子です。(といっても座談会記事もおもしろい)
道外にある北海道移住情報提供施設だけではなくて岩内町内でも設置されている施設があります。

別件ですが、インスタグラムの投稿の中で紹介されている「オンライン移住体験ツアー」は、昨年12月21日に発売された「複住スタイル第4号」(英和出版社)という冊子の中でも紹介して頂きました。録画ではないので、日によって違う環境で実施するというのがとても難しいのですが、街中で岩内町民の方々と出会うハプニング性も楽しんで欲しいです。

必要だと思ったので置いている

質問を送ってくださったお店の方は、道外から来る方も多いお店なので、岩内町の宣伝のためになると考えて、ご自身の判断でお店に北海道岩内町移住促進冊子を設置していたそうです。

実は岩内町には町外から大勢の観光客が来るお店がいくつかあって、そういうお店の中には移住関連冊子などのパンフレット類を自らの判断で設置しているところもあります。
すごいことではあるのですが、岩内町では珍しいことではありません。この町はそういうお店がある町です。それは以前にも書きました。

珍しいことではないのですが、今回特別に感じたのは、設置を考えた方が岩内町外にお住いの移住者の方だったという点です。
岩内町民ではなくても岩内町にとって必要だろうと考えて行動を起こしていたんです。
そのことがすごいなと思いました。
そしてお話しをしていると、岩内町のこともほかの町のこともしっかりと自分の感覚で認識している人だということを感じて感動したんです。移住者同士の共感というか、移住者として自分の住む地域のことを見て考えて、感じていることが近いと感じました。

岩内町に住むと、共和町にも行くし泊村にも行くし、神恵内村にも倶知安にも寿都にも小樽にも札幌にも…周辺の町があっての岩内町移住生活だと感じることでしょう。北海道(特に田舎町)は生活圏といえる範囲がとても広いので、普段の生活で町のくくりなんて考えないで行き来していることも多い。

そういうこともありますし、移住冊子の質問をくださった方は、町のくくりにはとらわれず広い視野で地域をよくしたいと考えてとった行動なのでしょう。

実は都会の人が嫌っている!自分の町のことだけを考える危うさ

「町民にこの町が大好きだという人が多いと感じたから岩内町に興味を持ちました」

岩内町への移住を検討している人から伺ったことがある意見です。

実は私もそうでした。
当時のパンフレット類で紹介されている町で活動する若い方々、郷土館前館長の故坂井さん、役場の担当の方…
とりあえずお話しを聞いてみたくて岩内町に来たときに、若い人から年配の方まで皆さん「岩内町が好き、岩内町を盛り上げたい」という雰囲気であふれていると感じたのが岩内町に本気で興味を持ったきっかけの1つです。

移住相談者の方のご意見の通り、これは岩内町の魅力だと私も思っています。

しかし、このことはちょっとベクトルの方向が変わると、ちょっとズレた方向に向かってしまうと、移住先としては一気に魅力を失ってしまう可能性があり、ズレないでほしいと感じるのです。

どうズレた場合に移住先としての魅力を失うかというと、自分の町のことしか考えないという方向に向かったときです。

「都会の人は隣の人の顔も知らないし無関心でしょ?」
そう思われるかもしれないですが、都会の人はしっかり見てますよ。
「自分のことしか考えていない人の集まりではないのか」ということを。

「移住先でごみを捨てさせてもらえなくて数キロ先の施設に捨てに行く」
インターネットのニュースで話題になっていたことがありました。
そのほかにも排他的だなぁと思える田舎町の話題はニュースになることがあるので、偏見ではあるのですが、移住を全く考えていない人たちでさえ「田舎は排他的な地域」と悪い印象を持っていることがあります。
「自分たちのことしか考えていない」と感じ取れるような事象に対して、田舎町で生活する人たちよりも敏感な気がします。

「自分の町のことしか考えなくなったとき」
都会からの移住希望者には相手にされなくなるでしょう。今これを読んでいる都会に住む方もそう思いませんか?

今回移住促進冊子の質問をくださった方の行動は都会で生活していた人にとって、日常的な感覚のことだったのかもしれません。
身近にこういう人がいてくれるのはありがたい。

ちなみに都会からの移住者なんて来なくていいということであれば、それも一つの選択としていいと思っています。その考え方に共感する人の集まる町になるだけですから。

岩内町にはインターネット予約など行わず最近のやり方と真逆のやり方?(笑)でも、全国から宿泊客が訪れる予約の取れない人気の旅館、高島旅館さんがあります。
高島さんのやり方・考え方に共感した人たちがお客さんとしてついているわけですから、それは強いですよね。

覚悟を持って突き詰めていけば、数は少なくてもそれに特化した人たちが集まるもの。そうして集まった人たちは少々のことでは去っていきません。
そういうお話はマーケティング専門の人に聞くのが早いので、ここではこのくらいにします。

移住希望者が気になる「よそ者目線の移住先情報」は転勤者の人たちがもっているかも

「移住者」という言葉だけを考えると、転勤で町外から来る人たちのことを忘れてしまいがちなのですが、幸いにも岩内町は公的機関や町外に拠点を持つ企業の事業所があるので、転勤者の方々が多くいらっしゃいます。私も転勤で来て岩内町で生活している方やそのご家族とお話しをする機会が多いです。

このブログは岩内町(北海道)移住希望者と岩内町に移住したばかりの人のための情報をメインに書いています。
だから北海道への移住を検討している方々も読んでくださっていると思いますが、そういう方々の気になる「よそ者目線の移住先情報」は、もしかすると転勤者の方が一番持っているかもしれません。

観光で来ただけでわかることなんて、町のことのごく一部ですよね?
観光地として楽しくたって景色が綺麗だって、住みやすい地域なのかはわかりません。観光するのと生活するのとでは違うでしょう。
そういうことを一番感じているのは、転勤しながら各地をまわって生活をしている人たちではないでしょうか?
地域による違いを敏感に感じ取っている上に、移住した時にどのようなことがその町で起こるのかをわかっている。
転勤者の人たちが町に何を感じているかって、移住先を検討するうえで重要だと思うんですよね。

(「転勤者も町と関わらなければ町のことなんてわからないでしょう」もしかするとそう感じる人もいるかもしれませんね。でもそのこと自体が一つの貴重な情報ではないですか?自分がこれから仕事をしていこうという町なら仕事上もっと町のことを知らなければと思うのが当然です。それなのに、「関わらない・関わりたくない」と感じられてしまうなら、それはすごい町ですよきっと。悪い意味で。)

私も移住者ですが、岩内町に2年半もいると、もうよそ者目線ではいられないかな?(笑)

生まれてから29年間区民として生活し、外国資本の会社で10年以上働いて日本的な考え方さえ抜けてしまっているので、まだもう少しよそ者目線でいられるかもしれませんが、これから先はよそ者目線でいられるかわかりません(笑)

まとめ

先日岩内町外の移住者の方とお話しして感動するできごとがありました。
自分の町のことだけを考えるのではなくて、地域全体を盛り上げたいと行動する方でした。
こういう人がたくさんいると町の魅力が広がっていくのではないかなと思います。

最後に1つ付け加えると、このブログ全体の中で書いている「移住者の方から聞いた話・意見」には、転勤者とそのご家族の方々から伺った内容も含んでいます。そのため、移住希望の方々の参考になることが多いのではないかと考えています。


2つのテーマで分けるような内容を一つの記事にしてしまったのでちょっとわかりにくいかもしれませんが、移住先検討の参考になれば嬉しいです。

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