日本人の中でも北海道の歴史についてはよく知らない人が多いのではないでしょうか。
実は岩内は歴史がある上に繁栄していたので貴重な資料がある土地なんですよね。
北海道観光に岩内町郷土館もおすすめです。
北海道の歴史と岩内町
住所:岩内郡岩内町字清住5-3
開館時間:午前9時~午後5時
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
冬期間11月28日~翌年3月31日頃までは休館。2021年は4月6日(火)オープン
観覧料:※2020年4月以降変更になりました
一般(岩内町住民) 100円
一般(上記以外) 300円
学生および生徒 高校生・小中学生無料
昨年、北海道命名150周年記念イベントが行われました。
明治時代に初めて北海道に和人が住んだと思っている人もいるかもしれませんが、記録によると1751年(明治元年[1868年]の117年も前!)には岩内に和人が通年定住していたそうです。
さらに1858年→1856年(安政3年が正しいそうです)には現在の泊村で石炭が発見されて、北海道最古の茅沼炭鉱が誕生したことで、明治20年頃までお雇い外国人を中心に約20名の外国人が岩内町を訪れていたようです。(岩内町郷土館ホームページ参照)
当時、北海道の中でも岩内周辺はかなり先進的であったことが想像できます。
岩内町郷土館に残る歴史資料
岩内町郷土館の資料の中には「なぜこれが岩内にあるの?」というものがあります。
国産最古のリードオルガンや日本最古の鉄製レール。
鉄製レールは茅沼炭鉱が近くにあったのでわかりますが、リードオルガンは謎ですね(笑)
それでも、国産最後のリードオルガンが手に入るような裕福で先進的な土地であったとこうことは考えられますよね。
先日、木田金次郎美術館で「東京の木田金次郎」という特別展に参加して知ったのですが、木田金次郎さんは明治41年に東京の開成中学に進学しているんです。
東京の開成高校は私が子供の頃に男子御三家と言われて有名な高校だったので、その名前を聞いて驚いたのはもちろんですが、この時代に岩内町から東京に進学していたというのがさらに驚きでした。
しかも同じ岩内町出身の友人もいたそうです。
岩内町はそういうことができる町だったんですよね。
このほかにも岩内町郷土館には貴重な資料がたくさんあります。
館内を見学していて個人的に印象に残るのは岩内町の人たちのたくましさです。
大火からの復興の様子もそうです。
今年は大火から65周年、記念企画展が行われています。
そこに掲載された数々の写真からは大火の悲しみを知ると同時に、当時の町民の方々のたくましさに心を揺さぶられます。
岩内町郷土館の資料は、岩内町の過去を伝える資料であると同時に、現在、そして未来の人たちに勇気を与える資料だと思います。
まとめ
岩内町郷土館は岩内町の歴史を伝える数々の資料が保管されている場所ですが(展示されていない資料も多数あるそうです)、この資料は岩内だけにとどまるものではなくて日本の人たちに勇気を与える資料だと感じています。
北海道でこれだけ波乱万丈の歴史とその資料を持っている町はそうそうないです。
北海道観光に岩内郷土館をおすすめします。
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